「原子核・ハドロン束縛系における新しい方向性の検討」 開催期間:8月6日(月)~10日(金) 場所:KEK東海キャンパス・東海1号館227号室 世話人: 慈道 大介(J-PARC分室、京大)、土手 昭伸(J-PARC分室、KEK)、 岡田 信二(理研) 参加者: 比連崎 悟(奈良女子大)、池野 なつ美(奈良女子大)、郷田 創一郞(京大)、 藤岡 宏之(京大)、関原 隆泰(KEK)、山縣-関原 淳子(KEK)、 板橋 健太(理研)、西 隆博(東大)、大河内 公太(東大) ミニワークショップ参加者: 肥山 詠美子(理研、J-PARC分室)、池田 陽一(東工大)、小池 貴久(理研) 研究会主旨: 原子核とハドロンの束縛系は、核物質中のハドロンの性質を調べるための 実験的ツールとして期待されている。さらに、原子核中のハドロンの性質を 系統的に調べることで、有限密度でのクォーク凝縮の変化等、より基本的な 物理量を調べることができる。特に、深く束縛されたπ中間子原子の詳細な 分光により、標準核密度の0.6倍(0.6ρ0)程度でのπ中間子の性質や クォーク凝縮の値がわかりつつある。本ワークショップでは、さらに異なる 密度でのクォーク凝縮の値を現象論的に求める方法や、K中間子原子を用いて 原子核中のK中間子の基本的性質を引き出す方法等、この物理における新しい 方向を検討する。 研究会プログラム: 6日 14:00 慈道 大介 "研究会の趣旨説明と議論する課題" 7日 14:00 関原 隆泰 "K中間子の1核子、2核子吸収" 9日 14:00 池野 なつ美 "Formation of deeply bound pionic atoms in Sn isotopes" 15:00 郷田 創一郞 "カイラル摂動論による核媒質中のクォーク凝縮の計算" ミニワークショップ「K中間子原子精密分光の物理」 プログラム:8月8日(水) 14:00 - 14:45 岡田 信二 : "Introduction" 14:45 - 15:30 比連崎 悟 : "Kaonic atoms" 15:30 - 16:15 山縣-関原 淳子: "Kaonic helium and lithium atoms" 16:15 - 16:30 ブレイク 16:30 - 17:15 池田 陽一 : "Kbar-N interaction" 17:15 - 18:00 小池 貴久 : "Kaon mass" 18:00 - 19:00 ディスカッション